電車の中ではほぼ全ての人がスマホを覗き、会議の中ではスマホを覗き、社内でもスマホを覗き、食事の最中にも、寝る前にも。しかも、相手がどういう状況かわからないのにどこでも携帯が鳴る、LINEの着信音が鳴る。会議中に電話がかかってきて、席を外す人、相手と話をしている最中の携帯電話を優先して話を中断させる人。どういう状況であろうと真っ先にLINEの返事を返す人。・・・暇つぶしや時間を有効にという考えもあるが、違和感を抱きつつも私もその一人である。
会議の最中にせっせとスマホをスクロールする隣の人をチラッと覗き込むと、SNSを流し読みしているではないか。毎回である。そんな人はチラホラ見受けられる。会議中にかかってきた電話に席を外し長対応。会議とスマホを同時に操る器用な方だと誰も思わない。皆が集まる会議には出席しなくてよい。むしろ自分のスマホ時間を大いに堪能してほしい。そんな人は完全に目的を失っているし、自分自身も見失っている。きっとこういう類の人は全ての行為がそうなんだろう。まさに情報の奴隷。スマホの奴隷と化している。本末転倒だが、結果、何の情報も得られなくなる。ちなみに人間の判断は正確な情報の量と経験値によりなされるのだ。
（J.MIZUNO）
