
こういう地域になったらいいな、こういう会社になったらいいなとか、誰しもが理想の未来を想像することがあると思う。
バックキャスティングとはその理想の未来と現在のギャップを認識して、どうやったら実現できるかを考え、課題を潰していく逆算のプロセスのことである。経営に例えるなら、まずは必要な利益を決め、その利益を出すための戦略的な費用(固定費)を算出し、粗利益率より逆算して売上額を導き出す。MG研修はまさにバックキャスティングのプロセスである。
対照的なプロセスはフォアキャスティングと呼ばれて、過去の実績、現在の予算や組織の状況、他者の成功事例等を参考に理想とされる未来に進ませることである。経営ならば、前年度の売上がこうだったから今年はやや上げてこの額だ。この考え方には何の根拠もないし、やれるのかやれないのかも不明である。過去の事例から判断すると、ああだこうだとできない理由を並べたがるのが常であり、こんな建設的ではないミーティングには足が遠のくものだ。
私は何事にも基本はバックキャスティングの考え方である。もちろん現在の状況、過去の事例も参考にするが、やり方は“今までと違う”としたい。その方がワクワクするタイプの人間である。
J.MIZUNO