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社長コラム

ドイツで「脱原発」が実現

掲載日:2023/05/08
更新日:2026/01/17
J.MIZUNO

 ドイツは2011年の東京電力福島第一原子力発電所の事故を受けて当時のメルケル政権が「脱原発」の方針を打ち出し、17基の原発を段階的に停止してきた。そして遂に2023年4月15日に残りの3基の原発の送電網が切り離された。

 新聞の片隅の記事であったが目に留まった。当時2011年の東北大震災による原発事故の後にドイツが脱原発を世界に先駆け宣言したことを思い出したのだ。あれから12年が経ち、最近の世論調査でも脱原発の反対派が59%もあるようだが、この対応というか政策の実現するスピードに敬意すら感じる。同時に課題はエネルギー確保の問題であるが、再生可能エネルギー割合は2000年が7%に対し、2022年にはなんと47%となっている。ちなみに日本では2011年原発54基、再生エネルギー割合5.6%、2020年16基内稼働5基、再生エネルギー割合20.8%となっている。

 脱原発の是非はともかく、このことで非常に響いたのが、目標に対する推進力である。これが国力というものなのか。まさに何かを得るためには何かを捨てないといけないという原則で、ドイツは原発を捨て、再生可能なクリーンエネルギーを手に入れようとしているのだ。それが実現できた時には59%の反対派の方も納得がいくだろう。今回の「脱原発」実現は終わりではなく、将来へのアンカーポイントに過ぎない。

 今の世界的な流れはSDGs、再生可能エネルギー開発、自動車のEV化・・・12年前に決断し実行してきたことが今では世界のトップランナー集団にいるのだ。このことを我々も仕事の現場に生かすために参考にするべきであろう。

【再生エネルギー割合ランキング】

1位 デンマーク78%  2位 リトアニア61% 3位 エルサルバドル54%・・・・10位 ドイツ47% ・・・

53位 アメリカ22% 58位 日本20.8% 59位 中国 20%

ちなみに再生可能エネルギー発電量1位中国、2位アメリカ、3位ドイツ・・・6位日本