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社長コラム

ああ、昭和が懐かしい

掲載日:2024/10/04
更新日:2025/06/04
J.MIZUNO

一に日はく道

昭和の風景は近所のおばちゃんおじさん達が、道端や店先にたむろして、“どうでもいい話”に花を咲かせていたものだ。近所付き合いは深く、まるで家族のような接しようだったのを思い出す。困っていれば助け合い、楽しい出来事や悲しい出来事があれば井戸端会議で共有するのだ。おすそ分け精神で溢れていたような光景は今でも懐かしく思い出される。近所にはたくさん子供がいて毎日朝から晩まで一緒に外で遊んでいたものだ。お祭りや運動会でも大勢の大人子供が集まり大いに盛り上がった。幼少の頃の我が家は風呂がなかったので銭湯通いだったが、ここでも毎日来ている客と同じ湯に入り仲良くしてもらった記憶がある。

経済発展、社会の成熟化に伴い、生活様式も大きく変化した。バブル崩壊後、失われた30年と言われている経済の低迷と少子高齢化は深刻な問題だ。少し大袈裟な言い方であるが、アナログからデジタル社会に変わり人々はスマホの奴隷となり、人との接触を避け、自分の殻に閉じこもった。核家族化が進み、お隣さんを誰だかわからないという人も少なくない。自分のことで精一杯で、ボランティアをはじめとする地域活動への参加は興味がない余裕のない時代になった。

 

当然子供達も昔のように外で大勢で遊んでいる風景なんて滅多に出くわさない。しかも、中学生の部活廃止なんて時代になると将来が不安でならない。部活では、人との調和や自己主張、上下関係、チームワーク等、切磋琢磨する環境で人格形成がなされるのだ。

 昭和の時代が正しかったとは言えないが、自分の育った環境には何の不満もなく、振り返れば素晴らしい経験のできた時代だったとつくづく思うのだ。