「ゴキゲンを増やそう。」~ Create a little positive change. ~

明確な企業理念体系はなかった、でも、社長の思想は行き渡っていた。

社名変更を機に、ここまで４年ほど運用してきた自社サイトを作り直す話が浮上したのは24年夏ごろのこと。
せっかくなので見た目だけでなく構成もイチから練り直すということになり、まずは、これまで掲載されていなかった項目や新たに加えたい項目などを、あらためて洗い出していきました。
そうして洗い出されてきたもののひとつが、通常、私たちがクライアント企業のオフィシャルサイトを企画するときにはほぼなんらかの形で構成に入れている「企業理念」というもの。
じつは、一般的に言われる「MVV（ミッション・ビジョン・バリュー）」などの体系的な企業理念について、弊社としてはこれまで、とくに外向きに用意したことはありませんでした。
その理由の一つが、数年前に、社長の思いを中心に、社員全員で作った理念本があったこと。

写真（理念本）

普段から新聞などでよく目にする言葉であっても、それぞれに認識のずれがあることは往々にしてあるもの。
メンバーには社会人になって２年目の若手もおり、まずは、前提条件として企業理念項目の定義から共通認識を作ることにしました。
いわゆる「社訓」」や「社是」といったものが「企業理念」として体系化され、グローバル化でやれミッションだのビジョンだのに置き換わってそれ相当の時間が経ちましたが、あらためて調べてみると、それぞれの概念や相関性などは論説、また各社によりさまざまです。

議論の結果、「わたしたちにとって必要な考え方、必要な項目を採択する」、ということで合意。
最終的に「フィロソフィー」「パーパス」「ミッション」「バリュー」の４項目が選定されました。

ずっと大切にしてきたことを、ミッションに。

私たちが企業理念体系に組み込みたいワードの多くは、先の理念本に書かれたことや、社名変更にあたって社長が新たに書き記した文章などの中に散りばめられていました。
とりわけ私たちにとって、今回ミッションに据えた「こころに響くしごと。」は、ミッションという明確な位置付けこそされていませんでしたが、もうずいぶんと長いあいだミッションのようなものでした。

（ミッション：「こころに響くしごと。」）

リニューアル前の自社サイトにも掲載されていましたし、数年前に作った理念本にも記載されていました。
というわけで、ミッションはとてもすんなりと決定。
が、ここから、ドタバタと試行錯誤が続いたのでした。

中編に続きます。