
わたしたちは、どうどうありたいのか。
考えるべきことは、私たちは、これからのミデコクリエイションズのメンバーとして、どうあるべきか、また、どうありたいのか、でした。
これまで数年にわたり随時見直されながら使用してきた行動評価項目はもちろん、この時点で決まっていたミッションやパーパス、また、自分たちそれぞれが企業人としてありたい姿や理想など、さまざまな切り口から意見交換がなされました。
1度や2度のミーティングでまとまるはずはもちろんなく、行動評価項目の策定のために行われたミーティングは片手をゆうに超え。結果的に1ヶ月以上の時間をそれに費やすことになりました。
一文一文、一語一語、皆で吟味し、検討を繰り返して決めた行動評価目標は5カテゴリ、全20項目。
この行動評価項目をもとに、各バリューおよび経営戦略の解説文を検討し直し、適した言葉に一部言い換え、再構築を行いました。
バリューと行動評価項目、経営戦略と行動評価項目がイコールに。
そうして決まったのが、次に掲げるバリューでした。
バリュー:
想定外の感動
期待値を超える提案こそが心に響く。過去の仕事のコピーでない新しい工夫をしよう。社内・お客様・地域などについて面白いアイデアをたくさん考案してみよう。すすんで新しい仕事・新しいお客様に出会うための行動を取ろう。課題の本質を確実につかみ、お客様のホンネを知るためにきめこまかく仮説や問いを立て、地域の活動にも積極的に関わっていこう。食わず嫌いや色眼鏡、先入観を持たないように自分をととのえ、アイデアの源泉となる古今東西の知識をたくわえるとともに、アートやカルチャーに触れてセンスを磨こう。
互恵的な交流
私たちが提供するものは「満足」という心価(心が受け取る価値)である。すべての人に礼儀と感謝をつくし、機嫌よく、相手が話しやすい雰囲気を作ろう。よいこともよくないことも、報告・連絡・相談をすべき相手にすばやくしよう。相手の話をよく聴き、また相手のことをよく理解し、その人のため(と社会のため)を考えて発言・行動しよう。約束の時間/納期をまもり、すすんで仲間に力を貸し、社会人として、また仕事の仲間として信頼され、感謝されよう。
継続的に実行
日々の地道なルーティーンをこなしてこそ仕事のクオリティは担保される。担当業務のクオリティを上げる努力をするとともに、しごとに必要なスキルを向上させる努力をし続けしよう。業務に取り掛かる前にはこまかくタスクを分解し、スケジュールと担当スタッフを決め、お客様や外部協力者と共有しよう。資料やデータ、原稿などを適切に管理するとともに、机の上を清潔にたもつなどの環境工夫をしよう。スケジュール管理、業務のDX管理など、確実に丁寧にワークフローをこなそう。
先に書いた通り、解説文の中身は、ほぼそのまま私たちの行動評価項目です。
じぶんたちで決めて、じぶんたちでまもる。
こうして、期末などに行動評価項目にそって自己評価ならびに他己評価をすることで、「私たちが掲げたバリューと経営戦略が、その通りに実践されているかどうか」が、はっきりわかる体制が整いました。
24年の年末を迎えるころ、足掛け約4ヶ月をかけ、トップダウンではない、全社員の検討と合意に基づいて作られた企業理念体系と行動評価基準がついに完成。
大切にしたかったのは、「じぶんたちで決めて、じぶんたちでまもる」、ということ。
時間はかかりましたが、メンバー全員の共通認識を作るために努力した時間は、私たちの関係性を深め、チームの連帯を強くしたに違いありません。
いずれ時代や体制に合わなくなれば、やがて、また見直しの時期も来ることでしょう。
それまで、チームのメンバー全員で、愛着を持って、この企業理念体系と行動評価項目を、大切に運用していきたいと考えています。