
最近のマイブームは【作曲家 阿久悠】。理由はなぜだかわからない。ただ久しぶりに聴いた石川さゆりの「津軽海峡冬景色」が妙に心に刺さってしまった。
上野発の夜行列車降りたときから青森駅は雪の中 北へ帰る人の群れは誰も無口で…
あの詩を読んでみると心破れた女と北の厳しい冬の情景がリアルに思い浮かぶ。他には八代亜紀「舟歌」。お酒はぬるめの燗がいい 肴はあぶったイカでいい 女は無口な人がいい…。不器用で孤高な漁師の唄。高倉健さんを思い浮かべる。
そんな詩を書き上げる今は亡き阿久悠さんに魅力を感じる。作詞家としてデビューしたのは昭和40年、ちょうど私が生まれた年だ。それから約5000もの詩を書き上げたそうだ。一つの詩の中で映画のシーンを想像させ、主人公の心模様まで映し出してしまう。それにあの哀愁を帯びたメロディーが重なるからたまらない。
我々の業界もコピーライトやライティングの業務がある。商品やサービスをわかり易く伝える手法であるがこれがなかなか難しい。伝えるものをよく理解しなければならないし、受け手のことも想像しなければならない。しかもその表現方法も様々である。私がそれをやることはないが、苦手である。自分には表現の語彙が少ないから薄っぺらなものになってしまう。作詞家阿久悠さんのように映画やドラマのシーンが想定できるような能力があればとつくづく思う。
J.MIZUNO