2008/07/16
個性的な地方出版会社
この前、ある町の図書館に行きました。私は雑誌コーナーはまず見ないのですが、この日はたまたま気になってコーナーの前で立ち止まってみました。なにかヘンな光景だったんです。
なにがヘンだったかというと、いくつもある雑誌のスペースがところどころ空いていて「虫食い」の状態になっていたんです。それは利用者が閲覧しているのかと思いきやそうではなく、「この雑誌は◯月をもって休(廃)刊となりました」の表示。 細かくは数えませんでしたが、全体の3分の1はその状態だったように見えました。
活離れや競争の激化により、出版、とくに定期雑誌は淘汰される時代になっているようです・・・。
そんな中、この地方(東三河)発でがんばっている定期雑誌があります。叢(そう)という雑誌。
豊橋市にある春夏秋冬叢書(はるなつあきふゆそうしょ)という出版社が季節刊で出しているこの雑誌は、東三河を中心に地域の風物をとりあげ、和やかなイラストとともに、あたたかい文章で伝えています。装丁も美術的です。読んでいると、自分たちの住んでいる地域が再発見できて面白いですし、地域の文化(伝統や自然)がとても美しく感じられてきます。
編集長の味岡伸太郎さんは、ある記事で「真のオリジナルは自らの足元から生まれるもの」と語っていました。同時に、真のオリジナルである地域文化が失われつつあることもまた事実であると。
私は蒲郡の文化を愛する者として、この指摘にすごく共感できます。また、このような個性的な出版社があることが何だかうれしく思いますし、がんばって出版し続けてほしいなと思います。
(こばやし)
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